今回のマケリスはリスキリングを実践する10のプロセスについて解説していこうと思います。
個人が実践するリスキリングを行う上で、リスキリングをこれから始めようという皆さんがどのようにして進めていくのか。を10のプロセスに沿ってご紹介します。
プロセスは下記のようなものがあります。
現状評価
マインドセット作り
デジタルリテラシーの向上
キャリアプランニング
情報収集の仕組みづくり
学習開始
デジタルツールの活用
アウトプットに挑戦
学習履歴とスキル証明
新しいキャリア仕事の選択
上記のプロセスを進めていくにあたり、特に順番に こだわりはありません。
私の場合 OODA を参考にリスキリングを実践して行くことが重要と考えます
Observe 観察: 思い込みや予断を捨てて顧客や市場観察
Orient方向付け : 観察結果に基づいて方向づけを実施
Decide意思決定: 具体的な方針や行動プランを策定
Act 行動: これらの判断に基づいて実際に行動
これから新しくリスキリングを始める方はほとんどの方が何から始めたらいいかわからない.
どんな新しい職業に自分が向いているかわからない状態からのスタートだと思います。
ともすれば最初から計画を立てるということはとても難しいことだと思います。
そのため計画を立てる前に自分の現在の立ち位置を冷静に振り返り、情報収集を行ない大まかな方向性をゆるく捉えることができるといいと思います。
プロセス① 現状評価
リスティングに取り組む前にまず自分自身の現状に対する評価行い リスキリング開始前の気持ちや状態を冷静に把握してください。
具体的には以下の6つを確認し、自身を観察することをお勧めします。
自分の現在の興味関心
自分の解決したい課題
自分の強み、好き嫌い
自分の今までのキャリア
自分の持ってるスキル
組織における自分に対する評価
この段階で、 ある程度リスキリングを行う方向性に直結する強いモチベーションがあればそれが大きな原動力になりリスキリングを継続して行くことができます。またリスキリングを進める上で自分の気持ちや関心を起点にできるとより自分ごととして進めることができます。
また自分の仕事の環境からの理由も大切です 例えば業務の効率化や売上増加など身近に直接仕事を通じて リスニングに取り組めるようになります。
自分の強みは好きなことがはっきりわかっている方はそれを研ぎ澄ます自分の強みかけるデジタルスキルをディスクリングによって磨くことができると素晴らしいスキルになると思います。
無意識に継続してきたことを見つける
自分の強みを探す過程で、自分の強みなんてないですよ。と謙虚で否定的な方が日本のビジネスパーソンに多いように思います。
また3日坊主癖がついていて一つのことを継続するのが苦手という人も多くいます。
そういった方々にオススメするのは自分の中に無意識に無理なく継続してきたことを見つけるということです。
継続の種類は以下の四つに分類できます
1.意識的に継続していること
2. 無意識に継続していること
3. 自発的に継続していること
4. 強制的に継続していること
リスキリングを進めていく上で、この継続できていることを自分の武器とすると無理なく進めていくことができる可能性が高まります。
ちなみに筆者が無意識に継続していることに気づいたの29歳のことです。当時中国に赴任していましたがそこで中国語の勉強を毎日していました。そこでふと気づいたのは大学時代まで取り組んでいた野球、社会人時代に取り組んだ英語や中国語の勉強、これらは毎日のように継続していましたが特に苦には感じませんでした。
そこで気づいたのは 自分自身は 毎日コツコツと継続することが得意でありこの強みを生かしてマーケティングやデジタル分野のスキルを身に付けることが人との差別化につながるということに気づきました。
ぜひ無意識に自発的に継続している何かを見つけてみてください。
自分の行動範囲を広げ、行動量を増やしてみる
自分の好き嫌い興味があることを久しく考えておらず、 思いつかないという場合もあるかと思います。 そんな時は自分の行動範囲を広げとにかく行動量を増やしてみることです。
例えば食事店でいつも頼まないメニューを頼んでみたり、 休日にいつも行かない場所に 足を伸ばしてみるなどです。 そうするといつもと違う風景や新しい発見に気づくこともあります。
特にお勧めは休日に旅をすることなのです。仕事や現実から離れ、今まで行ったことのない新しい場所に行くことで 新しいヒト・コトと会う確率が高まります。
特に海外旅行などでは 環境の異なるところ価値観が大きく異なるところへ行くことで大きな刺激を受けることができます。
異なる環境に身を置くことで自分の価値を再発見する
自分の思い通りに仕事が進んでいなかったり、周囲からの評価に納得できない状態にいる場合、あえて異なる環境に身を置くことで、自分の価値を再発見するチャンスが広がります。 会社をまたいだ越境学習やNPOでの実務経験、副業が可能な場合は積極的にチャレンジしてみましょう。
現在所属している組織で満足のいく仕事ができない場合、社内で配置転換希望したり転職して所属組織や働く地域を変えてみることで意外な自分の能力や評価を得る可能性が高まるかもしれません。
以上、実際にリスキリングを実践する10のプロセスと①現状評価 について説明してきました。
次回のマケリスではリスキリングを実践する10のプロセスと②マインドセット作りを具体的に解説していきます。
【出典紹介】
自分のスキルをアップデートし続ける リスキリング 単行本 – 2022/9/30
【内容紹介】
本書は、現在注目されている「リスキリング」がわかる&実践できる本。これからリスキリングを実践しようとしている人だけでなく、リスキリングという言葉の意味やこれからのビジネストレンドを知りたい人、ならびにリスキリングを自社に導入したいと考えている企業担当者にも役立つ一冊です。