今回のマケリスは業務効率化の中でも仕事が遅い人がやっていることに着目して説明していきます。
リスキリングをするために時間を作ろうと思っても、
普段の仕事が遅ければリスキリングをする時間を生み出すことは出来ません。
そこで今日のマケリスでは、仕事が遅い人がやっていることTop5を紹介していきます。
自分の仕事を見直して、該当するポイントがあれば今日から改善していきましょう。
仕事が遅い人がやっていることTop5
1.睡眠時間を取っていない
睡眠時間を削ってでも仕事をしようという人がいますが、それで生産性が保てているかというと、その答えはNoです。
睡眠不足では圧倒的に認知機能が低下するので絶対にやめてください。
デューク大学の研究ですが、 被験者に対して睡眠の長さと質について尋ね。 血液や認知力検査、 MRIによる脳の容積測定を2年ごとに行いました。 すると睡眠時間が少ないほど脳の萎縮が早く、認知能力の低下が見られました。
この研究を率いたジューンロウ博士によると、睡眠時間は脳老化のマーカーとして使うことができると言いうことです。 睡眠不足による脳廊下は蓄積しているもので、その老化は二度と戻すことはできません。
そのため、夜はしっかりと睡眠を取りましょう。
2.仕事の最初にメールをチェックする
この行為も生産性を下げる要因の一つに当たります。みなさん、とりあえずパソコンを開けたらメールチェックをしていませんか?
被験者7000人を対象に行った研究ですが、朝起きたら 一日の計画を立てると答えた人に比べ、 朝起きたらメールチェックをすると答えた人の方が、勤務時間の半分を無駄にしている確率が82%も高いことが判明しました。 また、朝一日の計画を立てる人は、朝メールチェックをする人よりも、今日はうまくいったと感じて退社する確率が、45%も高かったということがわかりました。
これは何故かというと、朝メール返信をしてしまうと、他社の予定が一日中頭に引っかかって、自分のやるべき仕事に集中できなくなってしまうからです。
そのため朝自分の時間をちゃんと確保できるように計画を立てるべきです。
3.長時間労働をする
科学者を対象にした研究によると、労働者と生産性の関係を調べたところ、週35時間分の作業をこなす人は、週20時間分の作業をこなす人の生産性の半分しかないってことが分かっています。
つまりどれだけ作業をこなしていても、生産性は上がらず、ある一定量を超えると逆に成果は下がってしまいます。
また2013年の調査によるとドイツの1年あたりの労働時間は日本の1年あたりの労働時間の8割に当たりますが、ドイツ国民1人当たりのGDPは43,667ドルで日本の36,294ドルを20%も上回っています。
つまり短時間で集中することが、生産性と成果を高めるということです。
4.マルチタスクを行う
やることが多すぎるとついつい同時にたくさんのことに手を出してしまいますが、それは間違いです。一見すると効率的にも見えるのですが、注意を向けるタスクが多ければ多いほど、生産性はどんどん下がっていきます。
ハーバード大学の研究によると、能率の高い社員たちは注意を向けるタスクを切り替える回数が少なく、逆に能率の低い社員は1日に500回も注意を向けるタスクを変えていることがわかりました。
こうすると何が悪いかというと、注意の矛先が変わるたびに頭をリセットして物事の関連情報を記憶から引っ張り出すので、脳が疲労して生産性が下がってしまいます。
またイギリスのロンドン大学がイギリスの企業で働く1100人のビジネスパーソンを対象にマルチタスクが与える影響を調査したところPCやスマートフォン等の電子機器を使ったマルチタスクをすると、一晩中寝ないときと同じようにIQが下がることがわかりました。
そのため、いろんなことに集中しすぎず、一つの物事にのみ集中することをおススメします。
5.ゴールが明確になっていない
何か大きな成果を出すためには目的に向かって行動を絞り込む必要があります。
やるべきことが多すぎると思ってしまっている時点で、本当に必要なことを選択できていない証拠です。
このような状況を、シンシナティ大学のニコラ・ジアディは下記のように表現をしました。
つまり本当に必要なことだけに時間を使った時にだけ、我々はより価値を生み出せるということです。意思決定に時間をかけすぎることが生産性を下げるため、タスクを優先度に従って整理し、決断力を養うことが大切です。
総括
以上、仕事が遅い人がやっていることTop5でした。
自分が該当しているか、自分のチームの生産性が上がらないと感じているマネージャーの皆さんはこの点に意識をしてぜひ、仕事の生産性を高めてみてください。
以上、マケリス第34回の内容は業務効率化をするために仕事が遅い人がやっていることTop5について紹介しました。
以降、具体的にどんなことをすればよいか、どんなことに注意すればいいか、その解決方法について随時解説をしていきますので、是非ご確認ください。