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リスキリング

#28 リスキリングを実践する10のプロセス ⑥学習開始

Kammy

大手事業会社のマーケティングコミュニケーション担当 副業でベンチャーのマーケティング支援もしています。

オンラインラーニング

今回のマケリスはリスキリングを実践する10のプロセスの⑥学習開始について解説していきます。

前回は個人が実践するリスキリングを行う上で、リスキリングをこれから始めようという皆さんがどのようにして進めていくのか。を10のプロセスの全体観をご紹介した後に⑤情報収集の仕組みづくりについて解説させて頂きました。

今回は第6回として⑥学習開始について解説していきます。

プロセス⑥学習開始

ここからは本格的なリスキリングにおける新しいことの学びについて解説して行きます。

一人で気軽に取り組めるオンライン学習講座(MOOCs)の活用

現在はさまざまなMOOCs と呼ばれるオンライン講座を利用することができます。

MOOCs: MOOCsは“ Massive Open Online Courses ” の略で、日本語では「大規模公開オンライン講座」とも呼ばれています。

出典:ブリティッシュ・カウンシル 無料オンラインコース(MOOCs)

MOOCsは 大規模公開オンライン講座と呼ばれ、いつでもどこでも自分の。 好きな時間にパソコンやスマホからアクセスして学ぶことが可能です。また、無料コース有料コースの違いに加え、充実している分野の違いもあります。

デジタル分野に初めて取り組むオフにリスキリング初心者の方にオススメのオンライン講座を紹介していきます。

1.Global Skills Initiative(グローバルスキルズイニシアチブ)

グローバルスキルズイニシアチブは、デジタルスキルの習得をマイクロソフトが世界で2500万人を支援する取り組みです。 さまざまな分野の非営利団体へ助成金を提供し、共同するもので、日本のグローバルスキルズイニシアチブでは若者の就労支援を2001年から行っている認定NPO法人育て上げネットが事務局となっています。

女性向けの支援、特にシングルマザー向けのデジタルスキル講座や、就労支援に関わるキャリアコンサルタント向けのリスキリング講座などを実施しています。

2.Grow with Google(グローウィズグーグル)

「 新しいスキルを、すべての人に。」 を掲げるgoogleの無料オンライン講座です。

受講できるコースやセミナーは? ビジネスのオンライン化、ビジネスの成長、働き方、キャリアアップ、就職・企業、 教育におけるICT活用、デジタルリテラシー、プログラミング教育の8つのカテゴリーから選択します。

主に初級、中級者向けで、中小企業や個人事業主、フリーランスの方々が身近に取り入れたいデジタルスキルを簡単に学ぶことができます。

3.Udemy(ユーデミー)

初心者から上級者向けまで幅広く講座を提供しているオンライン教育プラットフォームで、未来に備えるスキルを自分のスケジュールで学ぶことができます。

主なカテゴリーとしてはデザイン、開発、マーケティング、IT・ソフトウェア、自己啓発、ビジネススキル、写真、音楽となっています。

日本ではベネッセコーポレーションが事業パートナーとして2015年から展開しています。

法人向けにUdemy Businessという定額制学び放題サービスを展開しており、従業員向けに人事部が契約し提供をしているところも多いかと思います。

4.グロービズ学び放題

株式会社グロービズは経営に関するヒト・カネ・チエの生態系を創り、社会の創造と変革を行う。をテーマに日本や世界を牽引する。志あるリーダーの育成や新たな価値を生み出すスタートアップへの投資。実践的な知識の発信などを行っています。

その中でグロービス学び放題はビジネスを学べるオンライン動画サービスとして展開されており、経営戦略、組織マネジメント、会計・財務、マーケティング、などを中心に動画化しております。これも法人向けに定額制学び放題サービスを展開しております。

一緒に学び、リスキリングを継続する最新トレンド「CBCs」とは

新型コロナウイルス感染症の広がりに伴って在宅勤務が一般化するのと同時にリスキリングの手法にも変化が現れました。

欧米ではMOOCs に対する限界が唱えられ、変わって現在は「CBCs:Cohort-Based Courses」グループ形式で一定の教育プログラムを通して学ぶ共同学習スタイルが急激に伸びています。

出典:コーホート・ベースモデル(Cohort-Based Courses: CBCs)とは?

https://wisdombase.share-wis.com/blog/entry/cohort-based-courses#:~:text=%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%BA%E3%83%80%E3%83%A0%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B9%EF%BC%89%E3%81%AA%E3%82%89%E2%80%A6-,CBCs%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F,%E6%9C%80%E5%88%9D%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

CBCsは 個人が共通の目的を持つ仲間と一緒に同じグループで学習する。 共同学習モデルのことを指します。この近年注目されているCBCは、従来の大学院などのリアルでの共同学習モデルと違いテクノロジーの進化とともにオンラインで実施可能となった共同学習モデルを指しています。CBCsの特徴として

1つ目は反転授業形式を用いて受講者事前に録画されたビデオを見て予習し、集合形式のライブによるオンライン授業に参加します。そのため、授業時間の大半が講師と授業構成のディスカッションに費やされます。

2つ目は一斉に開始するタイミングで参加する受講生同士の学び合いが積極的に行われることです。 授業の前後にはグループメンバー同士が分からないところを質問し合ったり、議論を行ったりします。

3つ目は充実サポート体制により、脱落者を防ぎ参加者の終了率がとても高くなることです。

CBSsとMOOCsとの比較

MOOCsの 特徴である自分のペースで学習できることが、逆に学習意欲を維持できず、途中で塾を辞めてしまい、低い終了率になる結果を招きました。 実際、2019年MITのリサーチャーがサイエンスに投稿した論文によると 2017年にはMOOCの コース登録者が激減し、受講者数の維持率が10%以下まで落ち込んだ事実が紹介されました。

そこで同じ時期に仲間と一緒に参加して励まし合いながら言ってきたのオンライン講座を毎週のようにライブで受講するしいCBCsに、現在注目が集まっています。

日本でも同様に講座の終了率が低い問題が議論され始めています。

会社でオンライン講座(MOOCs)を契約しました。好きに学んでください。という形式ではリスキリングは失敗すると私は考えます。

実際の事業会社での情報収集に関するアドバイス

事業会社でも前述のUdemy Businessやグロービズ学び放題などが従業員に展開され自分で勉強してください。という会社が増えてきていると思います。

ただし、最初は興味があったけど途中で講座受講を断念してしまった。業務が忙しく講座登録自体をしていない。という人が多いのではないか。と私は感じます。

そう言った状況を打破するためにも、みんなで一緒に取り組むことで互いに切磋し合うことで、離脱率を防ぐ。また組織として受講内容をアウトプットして共有する場を設けるなどの仕組みづくりが大切となってきます。

以上、実際にリスキリングを実践する10のプロセス⑥学習開始についての説明でした。

次回のマケリスではリスキリングを実践する10のプロセスと⑦デジタルツールの活用に挑戦について具体的に解説していきます。

リスキリング出典

【出典紹介】

自分のスキルをアップデートし続ける リスキリング 単行本 – 2022/9/30

【内容紹介】
本書は、現在注目されている「リスキリング」がわかる&実践できる本。これからリスキリングを実践しようとしている人だけでなく、リスキリングという言葉の意味やこれからのビジネストレンドを知りたい人、ならびにリスキリングを自社に導入したいと考えている企業担当者にも役立つ一冊です。

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