今日は事業会社のマーケティングコミュニケーション部門はどんな仕事をしているのか、役割やミッション、関連部門との関わり合いについて説明します。
マーケティングコミュニケーションの定義
まず「マーケティングコミュニケーション」の定義ですが、製品やサービスに関する情報を顧客に伝えるための一連のプロセスです。広告、セールスプロモーション、パブリックリレーションなどが、マーケティングコミュニケーションの一部として考えられます。マーケティングコミュニケーションは、製品やサービスについての情報を顧客に届けることで、顧客との接触点を増やし、製品やサービスの価値を伝えることを目的としています。
次にマーケティングとの定義の違いについてですが、「マーケティング」とは商品やサービスを顧客に提供することによって、企業の売上を増やすことを目的とする、商品やサービスを顧客に提供するために顧客のニーズを満たし、企業の利益を最大化するための、戦略的な活動の一つと言えます。
つまり両者は密接に関連しており、マーケティングコミュニケーションはマーケティング戦略の一部として位置づけられています。
事業会社のマーケティングコミュニケーション部門の具体的な業務
具体的には下記のようなものがあげられます。こちらはあくまで一例であり業務は多岐にわたります。
・マス、デジタル広告の企画及び制作
・記者発表などパブリックリレーション
・自社SNSの企画・制作・運用
・展示会の企画・制作・運営
・カタログ、Webサイト、チラシ、ノベルティ、パッケージ等の制作
関連部門との関係性
次に関連部門との関わり合いですが、私の会社の場合は本社機能としてマーケティングコミュニケーション部門が営業企画部門から独立しており、商品企画・開発や営業企画部門と連携をしながら業務を推進していきます。
こういったマーケティングコミュニケーション部門として独立している会社は少なく、通常の会社では営業企画部門が広義のマーケティングの範疇でマーケティングコミュニケーションを兼務していることが多いかと思います。
部門の役割
そしてマーケティングコミュニケーション部門の役割は自社のブランドを輝かせるという視点をもっています。
特にマーケティングコミュニケーション専門の部門として専門的なスキルや知識、ノウハウを有して各関係部門をリードし業務を推進します。
ここでのポイントは販売促進だけに至らないという視点です。例えばチャネル政策やキャンペーン企画は営業企画の部門が担当をしますので、マーケティングコミュニケーション部門は中長期な視点を持ちながら、ブランドイメージを向上させることが求められます。
以上が事業会社のマーケティングコミュニケーション部門の仕事紹介でした。
次回からはマーケティングの企画・制作などの詳細を紹介していきます。